2008年12月18日の日記を表示中
2008年12月18日 (木)
■celltripper続き
昨日のがさらにパワーアップしていました.早速組み込んで昨日と同じ環境で測定.
spu-gcc | option | Score |
---|---|---|
4.3 | -O3 -funroll-loops | 11675K |
-O3 -funroll-loops -mlarge-mem | 11710K | |
4.1 | -O3 -funroll-loops | 10865K |
数パーセントとはいえさらに伸びてますね.恐るべし・・・.
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■ファイルの再頒布
いまさら聞けないライセンスの疑問.
- あるWebサイトで,とあるツールのソースと,そのソースへのパッチが公開されている
- ツール自体は,別所でコミュニティベースで開発されているオープンソースなもので,ライセンスはGPLとなっている
- パッチに関しては特にライセンスに関する記述が見当たらない
- 同じWebサイトでそのツールのバイナリパッケージ (RPMファイル) とソースパッケージ (SRPMファイル) も配布されている
- その SRPM ファイルを展開すると,そのツールのソースとパッチとSPECファイルが出てくる
- その SRPM ファイルを rpm -qpi すると「License: GPL」と出る
- 同様にその RPM ファイルについても,rpm -qpi すると「License: GPL」と出る
こういう状況で,RPMファイルやSRPMファイル,パッチなどの著作権者でない人間が RPM ファイルや SRPM ファイルの再頒布を行うことはライセンス的に可能なんでしょうか? もちろんオリジナルのファイルに一切の改変を加えることなく無償でやるとして・・・.
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パッチは派生著作物になるので、GPLで公開する必要があります。GPLでは、公開の際に著作権に対する表記が必要ですので、GPLで公開する旨を表示する必要があります。
つまり、GPL表示なしにGPLソフトウェアのパッチを単体で公開しているのはGPLライセンス違反となります。
また、パッチを当てた実行ファイルの頒布の際には、使用したパッチ部分のソースも頒布の案内をしないといけません。
ちなみに、有償で頒布することは禁止していないので、メディア実費やサポート費用などを取って有償でも構わないのですが、それを手に入れた人は再頒布する権利があります。
GPLってライセンス自体が長文過ぎるし、派生著作物と違うものの閾値が決まってないし、子孫代々いつまでもくっついてくるので面倒ですよね。Microsoftの人たちが「GPLはソフトウェアに寄生する癌だ」と言い放ったらしいですが、気持ちがちょっとわかります。
一応基本的なところは大体認識通りでよかったのかな.
> 派生著作物と違うものの閾値が決まってないし
やっぱここが難しいです.
ソースとバイナリ(実行ファイルやライブラリ)の関係だったらわかり
やすいんですが,バイナリをさらに固めたRPMはどうなるんじゃというのが
気になってます.
GPLな実行ファイルを同梱しているから自動的に派生著作物という
気もするんですが,そうなるとじゃあそれらと別のライセンスの
ものをさらに固めたLinuxディストリビューションのISOイメージも
派生著作物になるの?とか思ったり.
そもそも rpm -qpi で出てくる「License」というのがRPMファイル
自体のライセンスなのか中身のライセンスのことを言っているのか
からしてよくわからないし・・・
まあ,知りたいのはLGPLなライブラリのRPMを勝手に自作のゲームに
同梱してメディア代くらいで配っても問題ないのかなーとかそういう
レベルの話なんですけどねw