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2023年 9月 9日 (土)

基板

これまでCPS1での起動時キー書き込みは、BボードとCボードの間にアダプタを入れて、そこで一部の信号をバイパスする形で行ってきましたが、これだとどうしても基板の高さが増してしまうため、例のカプコンワールド2やVARTHのケースに収まらないという問題が生じます。

で、ちょっと前にこの問題を回避するナイスな方法を閃いたので、今日はそれを試してみることにしました。使うのは秋月電子で売っている超薄型の0.65mmピッチ SSOP28用ピッチ変換基板です。 正直、思いついた時点では基板を起こす覚悟だったんですが、まさかこんなドンピシャなものが市販されていようとはw

SSOP28用のピッチ変換基板

これをこんな風に7ピン分を切り出します。カッターよりもハサミで切った方が楽ですね。

7ピン分を切り出し

もう一つ、こんな感じで2ピン分を切り出します。

2ピン分を切り出し

次にCボード (今回は 92641C-1) のCPS-B-21のピンを上げていきます。まずは41番ピンから47番ピンまで。

41番ピンから47番ピンをリフトアップ

そして同様に61番ピンと62番ピンも上げます。

61番ピンと62番ピンも持ち上げ

41番ピンの近くにカプトンテープを貼り、絶縁処理 (この後もうちょっと貼り足しました)。

テープを貼って絶縁処理

そしたら、最初に切り出したピッチ変換基板を上げたピンの下に差し込みます。

ピッチ変換基板の断片を差し込む

そして先程持ち上げた7本のピンをハンダ付けします。

持ち上げたピンをハンダ付け

41番ピン、43番ピン、45〜47番ピンはGNDに配線すべき信号なので、繋ぎつつ、ちょうど変換基板の左右にあったGNDのパターンに適当な端材でCボードに固定w

GNDを配線しつつCボードに固定

もう一つの切り出したピッチ変化基板も、同様に61番ピンと62番ピンの下に滑り込ませて、持ち上げたピンをハンダ付けします (写真はその後、上からカプトンテープを貼った状態なのでわかりにくいですが・・・)

同様に61番ピンと62番ピンにもピッチ変換基板を装着

後は42番ピン、44番ピン、61番ピンおよび62番ピンの信号を個別に引き出します。ついでに+5V とGNDも引き出し。61番ピン・62番ピンの下に入れたピッチ変換基板は、うまくCボードに固定できていないため、ひとまずカプトンテープを上から貼って補強しています。非常に見苦しい・・・w

信号線をピッチ変換基板から引き出し

早速VARTHで試してみます。マルチプレクサに入れるBボード側の信号は、Cボードのコネクタ部分から取得しています。

早速テスト

起動しました!やった!

無事起動

が、しばらく放置していたところ、いつの間にか画面がブラックアウト。何やら不安定なようです・・・って、42番ピンと44番ピンをCボードから外した後、プルダウンするのを忘れていました (元々はR1とR2でプルダウンされている)。というわけで、雑にプルダウン抵抗を追加w

雑にプルダウン抵抗を追加

これで安定したっぽいです。いやー、イメージしていた方法が実際に可能であることが実証できて良かったです。ただ、実装難易度は置いておくにしても、61番ピン・62番ピンの下に割り込ませたピッチ変換基板が固定できていないなど、課題も多いですね。というか、M/B側から変な信号が来なければ、そもそも61番ピンと62番ピンには細工が不要なんですよね。うーん、何とかできないかなぁ。

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