2023年8月20日の日記の1番目の記事へのコメント
■基板
マッスルボマーのDボード (Qサウンド基板) の電池レス化改造を戻し、CPicSKでの動作確認を行ってみます。
マッスルボマーでは、メインCPUがKabukiのプログラムROMを (変なことしてないかのチェックのために) 頻繁に読みに来るという他のCPS1.5にない挙動をするため、その対策として、KabukiをZ80互換モードで動かす電池レス改造でも、復号したデータに加えて復号前のオリジナルのデータもROMに残しておき、メインCPUからアクセスがあった際には後者を見せるようにする必要があります。そんな事情もあって、2Mbitではなく4MbitのROMを使っているんですね。
そして、ROMから復号済みのデータを出すか、復号前のデータを出すかは、Dボードやマザーボードから信号をいくつか引き出して判定することになります。まあ、そんな面倒な改造も今日で過去のものとなるわけですがw。というわけで、アドレスデコーダ用の信号を引き出すための配線を撤去します。
次にKABUKIのM1からプログラムROMの30番ピンへの配線を撤去し、31番ピンと合わせてHighに固定されるよう32番ピンと短絡させます (30番ピンは1Mbit ROMだとNCなので、もしかしたら31番ピンだけ処理しておけば十分なのかもしれませんが)。
続いて、Z80互換モードになっているKABUKIを、復号機能が有効になった本来のモードに戻します。これはC12の短絡を解除して代わりにコンデンサを入れ、R33に抵抗を戻すことで、KABUKIの28番ピンをGNDから切り離して、電圧がかかるようにすればOKのはず。過去に撮った写真を見るとR33は1Ωらしいですが、さすがに手元にこの大きさのものはありません。まあ、ここは電圧がかかっていればいいはずなんで、KABUKIがメインCPUの基板と同様に1kΩを入れておくことにします。一方、C12については、オリジナルの容量は不明ですが、用途的にはパスコンだと思うので、0.1μFとかで良いと思われます。というわけで、修正してみました。0.1μFのチップコンデンサの手持ちが見つからなかったので、C12にはラジアルリードのものを取り付けていますw
あとはROMをオリジナルの1Mbitのものに戻して、キーを書き込んだPICを搭載したCPicSKをCPUソケットに装着。
Bボードとの干渉もありません。
いざ起動・・・動きました!やったね!CPicSKはCPS1.5でも問題なしです。
と思ったら、Dボードが初期のバージョンだと相性問題か何かがあってInfiniKeyは動かないらしいとの情報が。Dボードにバージョン違いなんてあったのか・・・。調べてみると92636D-3というのがあるようですね (今回確認したマッスルボマーのDボードは 92636D-5)。
Qサウンド基板の初期Ver(92636D-3)は癖があるようなのですが、CPicSKなら行けるのでしょうかね?
— ヒマニト (@himanito_) August 20, 2023
まあしかし、そんなレアそうなもの、きっとうちにないだろうから確認のしようがないよなぁ・・・と思いつつ念のため2個ある天地を喰らうIIの片方を開けてみたら、何と92636D-3が入っていました。凄いw
早速こちらも電池レス化改造を戻してCPicSKを搭載してみましたが、ゲームは起動してくれませんでした。なるほど、CPicSKもダメということか・・・。
何かタイミングが合ってないとかなのかな。システムが先に起動しちゃうとか。それならPICによるキー書き込み速度を上げてやれば・・・と、可能な限り高速化してみたんですが、まったく上がる気配はありませんw
ググったところ、openkey-kabukiなる起動時キー書き込み装置を作っている方による調査の話が出てきました。 ここを見るに、openkey-kabukiでも同様に起動しなかったらしいですが、D9のところのPAL (D9K1) を92636D-5に搭載されているD9K2に交換することで起動するようになったとのこと。試しにマッスルボマーからD9K2を移植してみましょう。
おおお、確かにPALを交換するとCPicSKでも起動するようになりますね。
そして先程のページをよく読むと、BUSACKなどのキー書き込み時に動いてしまう信号が影響しているのではないかみたいなことも書かれていますね。ふーむ。
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