2023年11月19日の日記の1番目の記事へのコメント
■基板
ワンダー3がCPicS1 Rev1.1でもXRGB-3だと色化けしてしまう問題、XRGB-3側の設定をいじってみたり、CPicS1基板側で調整してみたり (ジャンパのショート位置を変えることでHSYNCの遅延を500nsecずつ2段階減らすことができる) しましたが、まったく改善する気配がありません。
そこで配線をいじって、思いっきり遅延を減らす方向に調整してみたところ、ついにXRGB-3での色化けが解消しました。
ただ、前々からわかっていた通り、ここまで遅延を大きく減らすと今度はKVC液晶やFramemeisterなどで色化けしてしまいます。左側のKVC液晶では色化けしちゃってます。
波形を比較するとこんな感じ。黄色の波形に合わせるとKVC液晶やFramemeisterで色化けが解消してXRGB-3だとNG。一方、オレンジ色の波形に合わせるとXRGB-3がOKになって、それ以外がNGとなります。両方を満たすケースは見つからなかったので、XRGB-3は他の機材に比べてかなり早いタイミングで色信号を見て黒レベルを調整してしまうものと推測されます。
ともかく、元のHSYNCとCPicS1のデフォルトの回路の出力をANDしてやれば、どっちの環境でも色化けが解消するはず。74LS08で試してみました。
KVC液晶とXRGB-3の両方で色化けが解消。
波形はこんな感じです。期待通り、オレンジ色の波形がLowになる区間が長くなっているのがわかります。
まあでも、これのために74LS08を1個追加するのはちょっと嫌だなぁ。場所もないし・・・。あ、アナログ的うまくHSYNCを遅延させられたら、74HC273を取り払って、代わりに74LS08を置くことができるかも?というわけで、手元にあった抵抗やコンデンサ、ダイオードで回路を組んで実験。HSYNCに遅延を付けて、それを74LS08でANDしてみます。
お、意外といい感じ? オレンジ色の信号ができました。
実際、これを使って映してやると、KVC液晶もXRGB-3も、どちらも色化けが解消した状態になりました。これで 遅延をつけるために入れている 74HC273を外せそうですね。
ちなみに、念のためXRGB-2Plusでも確認してみましたが、こちらは元の74HC273を使った回路のままで色化けを解消できていました。特殊なのはXRGB-3のみということか。
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