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2022年 7月 9日 (土)

基板

キー飛びしたと思われるストIII 3rdのカートリッジですが、電池を外してもなぜか起動しない状態で、同期信号すら出ません。これ、以前もストIII 3rdで同じ問題を経験した覚えが・・・。と思って過去の記録を調べたらやっぱりありました。

このときと同様に、今回もCPUのリセット信号がずっと有効なままになっていました。リセット信号には U4 (74HC00N) の8番ピンが使われているんですが、この信号はU4の12番ピンと13番ピンの両方が H にならない限り H になりません(つまりリセットが解除されない)。

初期のCPLDが載っていないカートリッジの場合だと、12番ピンはカートリッジのカードコネクタのA27に、13番ピンはB28にそれぞれ配線されているんで、マザーボード側で何かしらの条件を満たしたと判断した際にリセットが解除されるものと推測されます。

一方でCPLDが載っているタイプのカートリッジだと、U4の12番ピンと13番ピンの信号はそれぞれU6のCPLD (MACH111-15JC (CPS3B1A)) の42番ピンと14番ピンから出ています。そして、カードコネクタのA27とB28は、それぞれU6の37番ピンと11番ピンに繋がっています。つまり、CPLDが何か余計なことをしているせいで、U4の12番ピンと13番ピンのどちらか (あるいは両方) がLとなってしまうと、今回のようなリセットが解除されない状態が起こり得るようです。

で、今回のケースではU4の13番ピンの方がLになっていました。U4の13番ピン自体はプルダウンされているので、ここをCPLDから切り離した上でHに繋いでやれば強制的にリセットは解除されるはずです。というわけで、ひとまずU4の13番ピンと CPLDの14番ピンの間の接続をカット。

CPLDの14番をカット

この状態で一旦動かしてみたところ、U4の13番ピンはプルダウンされているのでLのままで起動しないのはいいんですが、なぜかCPLDの14番ピンがHに・・・。ええー、せっかくカットしたのに何で・・・。まあこれなら動くはずというわけで、カットしたところを再度繋いでやったら、リセットが解除されるようになりました。ゼロキー版BIOSを書き込んでやってゲームも起動。

ゼロキー版で起動するようになった

結局今回も何がダメで動かなかったのかよくわからないまま解決してしまいました。電池を外した後の電荷の抜きが不十分だったのか・・・?うーん、関係あるのかな。CPLDが何をやっているのか全然わからないのが辛いところです。せめて、他に参照している信号線を一通り把握できればいいんですが・・・。配線をしっかり追えばあたりはつきそうではあるんですが、大半がチップの下にあると思われ、PLCC をきれいに外せる自信がなくて、まだ一度も確認したことがなかったりするんですよね。ちょっとPLCCが載ったジャンク基板で練習してみるか・・・。

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