2021年2月20日の日記の2番目の記事へのコメント
■基板
カプコンアーケードスタジアムのチキチキボーイズについて、国内版なのに、残機制かつライフの減りが大きい海外仕様であるという情報があったので、基板で確認してみました。
MAMEのCPS1のドライバのソースを見ると、DIP Bの4〜6でダメージの度合いが設定できるようになっています。 一方で、おとかるさんのDIPスイッチの説明を見ると、DIP Bの4〜6は未使用とあります。 実機のテストモードで見ると、DIP Bは難易度設定になってますね。この辺が怪しいのかな。
試しにDIP Bの4〜6をオンにしてみました。
すると残機設定が有効になりました。また、最初の雑魚に2回ぶつかっただけでやられるようにもなりました(残機がない設定だと、5回くらい当たっても平気)。
ということで、ベースとしているMAMEでも、このDIPスイッチが有効になってしまっているものと推測されます。そこで、今度はMAME上でチキチキボーイズを起動してDIPスイッチをいじってみようとしたところ、なんとDIP Bの6番をオフにできないことが判明しました。
MAMEのソースを見ると、DIP Bの4〜6に対して、6番がオフになるケースの定義がすべてコメントアウトされていて、6番がオンの4つの定義しか有効になっていませんでした(1713行目〜1716行目)。これのせいで、6番がずっとオンのままとなってしまっているようです。これか。これが諸悪の根源か。なぜ自由を奪うのだ・・・。
試しにこの4行を有効化してビルドしてやったら、ちゃんとDIP Bの6番もオフにできるようになりました。
そしてこの状態であれば、ゲーム自体がライフ制になって、国内版の基板と同じ動きになりました。
というわけで、まとめると、MAME側の実装に間違いがあったせいで、それをそのまま使っているカプコンアーケードスタジアムで問題が出たって感じですかね。
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