2020年6月21日の日記の1番目の記事へのコメント
■基板
何か変だというCPicS2化されたヴァンパイアハンター、起動しないらしいんですが、話を聞くにCPicS2の未知の問題の可能性があったため、直接見せて頂きました。
ひとまずPICの中身自体は問題なし。となると次は電気的な問題ですかね。というわけでCPicS2の基板の方のハンダを手直ししながら変なところがないか順番に調べていったところ、一箇所ショートしているところを発見しました。より線が1本、スルーホールを通らずにはみ出ており、隣とショートしてしまっているようです(写真の青と緑の導線の付け根の間)。これで解決か?
が、これを修正し、ショートが解消したことを確認したものの起動せず。うむむ、やはり基板に何かあるのか・・・?
それ以外のパーツの故障を疑って、手持ちのヴァンパイアハンターを持ってきてプログラムROMやBGSB3FのPALなどを交換して確認してみましたが、特にこの辺は問題なさそう。クロックのノイズが問題なのかと思い、PICのクロック出力に入れているダンピング抵抗を75Ωから色々変えてみたものの変化なし。
うーん、どうしたものか・・・あ、電池切れテスト用のROM動かせばいいのか! しまった、先に試すんだったなぁ。というわけで、今更ながらSuicide CPS2 Game Board TesterのROMを装着して電源ON。
お、起動しますね。マザーボード側が変だと言われていますが(汗)、ひとまずサブボードは問題なさそうです。
・・・というか、Tester ROMで起動してしまうということは、キーが飛んだ状態ということ。そして、CPicS2を繋いだ状態でもTesterが起動しているということは、そもそもキーが一切書けていない状態なのでは? もしかして・・・とここでようやく故障要因に辿り着けました。CN2のA30とDL-1827の132番ピンの間が断線していました。これは SETUP1 (CPicS2的にはWP_) ですね。ここがPICと繋がっていない状態だったため、書き込みができていなかったようです。
そうとわかれば話は簡単。ジャンパでCN2のA30とDL-1827の132番ピンに繋がるR2の左側を繋いでやれば・・・よし、直った!
ただ、どこで切れているのかは気になります。そこで、パターンを追ってみたところ・・・これか? 写真のHの右側のところに小さなひっかき傷みたいなのが2個ありました。
一見するとソルダーレジストが剥げてるだけのようですが、拡大してみると・・・切れてる!5本ある線の真ん中の1本だけが切れていました。
というわけで、いつも通りポリウレタン線で補修。これでPICの3番ピンとDL-1827の132番ピンの間が導通しました。いやー、キー書き込み関係の信号、こんなところを通っていたんですね。知らなかった・・・。
というわけで修理完了。結局、CPicS2の未知の問題はなく、CPicS2と基板の両方に物理的な問題があったわけですな。わかってしまえばどうということのない話でしたが、はまりましたね。勉強になりました。そのうちCPicS2のマニュアルにも反映させようかと思います。
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