2013年6月14日の日記を表示中
2013年 6月14日 (金)
■関税
昨日の続きで関税とか消費税についてもう少し調べてみました。色々な個人輸入関連のサイト見ても、書かれていることが結構バラバラで、どれが正確なのかよくわからない感じですが、税関のサイトにあるPDF(輸入(納税)申告書(少額個人通関用))を見ると、セカイモンの課税価格計算例が一番マトモそうです。とりあえず、まとめるとこんな感じ?
- 自分で使うものの個人輸入と認められた場合、荷物の中身の小売価格の6割が課税価格(関税や消費税の計算のベースになる額)になる
- 課税価格が10,000円超の場合、関税や消費税が発生する(10,000円以下ならその辺一切なし)
- 関税の税率は、課税価格が10万円以下の場合、細かな種類ごとではなく、大雑把なくくりで決定される簡易税率が適用される(おもちゃだったら何であっても 3% など)が、これは一般貨物と国際郵便にのみに適用され、国際宅配便には適用されないので、多分ヤマト運輸の国際宅急便にも適用されないと考えられる
- また、簡易税率になる場合でも、細かい括りで免税・無税になるものについては、税率は 0% になる(たとえば、おもちゃ類を送ったときに、その中にPS3の本体があったら、これはゲーム機本体(第9504.50号)なので、その分は関税がかからなくなる)
- 実際に発生する関税は、課税価格の1,000円未満を切り捨てた値に税率をかけて、100円未満を切り捨てた値
- 消費税は、国内消費税と地方消費税で構成される
- 国内消費税は、課税価格と関税を足して、1,000円未満を切り捨てた値の 4% の100円未満を切り捨てた値
- 地方消費税は、国内消費税の25% の100円未満を切り捨てた値
- 国際郵便で送った場合は、関税と消費税の他に、通関手数料200円が請求される
- 国際宅配便などで送った場合は、関税と消費税が請求される(通関手数料は送料に含まれている?)
文章で書くと非常にややこしそうですね・・・。今回は基板 90,000円分を国際宅急便で送ろうとしているので、その場合にいくらかかるかについて考えてみます。
まず課税価格は、90,000円の6割で 54,000円となります。10万円を切っていますが、国際宅急便には簡易税率は適用されません。が、基板は 9504.30 に分類される無税の商品のはずなので、そもそも関税はかからないはずです。
関税がかからない場合、消費税のベースは課税価格のみになります。したがって、国内消費税は、54,000円 の 1,000円未満を切り捨てた値(つまり54,000円のまま)に0.04をかけた値(2,160円)の100円未満を切り捨てた値になるので、2,100円になります。そして、地方消費税は、国内消費税に 0.25をかけた値(525円)の100円未満を切り捨てた値なので、500円になります。というわけで、消費税は2,600円かかるという計算になりました。
関税は0円なので、おそらく順当にいけば、今回は消費税2,600円のみが請求されることになるはずです。
一方、もし基板が無税にならず、たとえば 3% の関税がかかるものとして扱われてしまった場合(実際に3% かかるものがあるかどうかは不明)、関税は課税価格の6割の1,000円未満を切り捨てた値(この場合は54,000円のまま)に税率として0.03をかけ、その結果(1,620円)の100円未満を切り捨てた値となるので、1,600円になります。
関税がかかる場合は、消費税にも影響し、消費税のベースの価格が課税価格と関税の合計の、1,000円未満を切り捨てた値になります。なので、この場合、54,000円と1,600円を足して、1,000円未満を切り捨てた55,000円になります。これの4% の100円未満切り捨てが国内消費税なので、この場合は 2,200円になります。そして、その25% の100円未満切り捨てが地方消費税なので、この場合 500円になります。つまり、消費税は2,700円になります。
というわけで、基板が謎の玩具として評価され、無税にならずに3% 程度課税された場合は、合計で4,300円が請求されることになります。その差は 1,700円。果たしてどうなるか・・・。
■CAPCOM
[コメントを書く]
2013年6月14日の日記を表示中
[コメントを書く]