2011年10月25日の日記の1番目の記事へのコメント
■054986Aのコンデンサ
昨日の続き.元々054986Aのコンデンサ交換の練習台的な扱いで入手したスラムダンクとリーサルエンフォーサーズに加え,ワイルドウェストカウボーイズ (元々持ってた方) を引っ張り出して,054986Aに載っているコンデンサの容量を調べてみました.どれも乗ってる部品は同じはずなんですが,昨日も書いたように,部品を丸ごと覆っている塗装を剥ぐ際に,コンデンサの頭に書かれた刻印ごと持っていかれてしまうケースが多く,容量がわかるかどうかは運次第なんですよね・・・(極性は台座の形状から判断できる).
昨日の時点で容量が確定していたのは,10個載っている電解コンデンサのうち4個のみ(おそらく裏側についてるDACやオペアンプで使っていると思われる).一応,容量が不明な残りの6個の電解コンデンサは,1個を除いて,この部品の横にあるパワーアンプ (LA4705) に繋がっているので,最悪,パワーアンプのデータシートに書かれた標準回路を見ることで,これらの容量を推測することが可能ではあるのですが,やっぱできるだけきちんと調べておきたいところです.
というわけで,コンデンサの頭の塗装をカッターやヤスリで削ってみたり,はんだごてを当てて溶かしてみたり,無水エタノールに浸した綿棒や歯ブラシでゴリゴリ剥ぎ取ってみたりと色々やってみました (はんだごては,コンデンサの円柱の縁の塗装を取るにはいいけど,真ん中に当てると文字ごと溶けて読めなくなるのでやめた方がよさそう).結果,恐竜の歯の化石から骨格全体を推測するような状況ながらも,ギリギリ容量が推測できる程度の情報の取得に成功.
アンプ側の2個は4.7uFでした.
手前の大きいやつは33uF.
写真が酷くてさっぱりわかりませんが,奥の大きいやつ2個は,47uFが並列になってます.
角に離れてついているやつは,10uFのようです.
LA4705と繋がっているコンデンサは,データシートにある標準的な接続例と概ね一致するものの,データシートでは2.2uFとなっている部分に限り,4.7uFになっていました.また,角に1個だけ離れてついているコンデンサは,おそらくバイパスコンデンサなので,容量は割と何でもよさそうな感じです.
というわけで,前から持っていた方のワイルドウェストカウボーイズの054986Aの電解コンデンサを交換しておきましょう.一旦古いコンデンサを全部外します.
で,ラジアルリードのコンデンサに交換.相変わらず見栄えが悪いですね・・・w
ステレオで鳴らしてみましたが,左右どっちもバッチリ鳴っているようです.すばらしい.ちなみに,元々持っていたワイルドウェストカウボーイズは北米版なんですが,最近手に入れた方はアジア版のようで,UVEPROMがソケット化されていたり (というかそれが普通だよなぁ・・・),ステレオ出力用のコネクタがなかったりと,北米版と若干基板が違うのがなかなか興味深いところです.
まあ,何にせよ,容量がはっきりした上に,塗装の楽な剥がし方もわかったので (無水エタノールに浸した歯ブラシでゴシゴシこするとあっという間に基板が露出する),これで他の054986Aな基板のコンデンサもサクサク交換できそうです.あー,4.7uFが全然足りないから袋買いしないと・・・.ちなみに,今回調べた 054986Aのコンデンサの配置図は,後日画像か何かにまとめてここに貼り付ける予定です.
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