2007年8月11日の日記を表示中
2007年 8月11日 (土)
■休み
とりあえず夏コミ前後に風邪ひかないように気をつけよう・・・.
■uim.el 〜undoの謎
Emacsで半角英数字をゴゴゴっと連続入力すると20文字単位でundoリストに切れ目が入りますよね.uim.elをONにしてアルファベットを入力したときももちろん同じようになるんですが,これ,実はuim.elが自前で20文字連続入力したら切れ目を入れるような処理をわざわざやってます (確かjun0さんにご指摘頂いて追加した機能だったかと).本当はEmacsに任せてしまいたいんですがそういうの無いみたいなんで・・・.
で,最初にこの機能を追加したときから気になってたんですが,この「20」というのは一体どこで設定されているのか・・・.Emacsのデフォルトの挙動を確認したら20だったので,それに合わせてuim.elでも決め打ちで20にしたわけなんですが,やっぱどっかの変数参照してるんだったら,uim.elもそれを参照するようにした方がいいですよねぇ.というわけでちょっと探してみました.
まあ,self-insert-command から辿っていけばそのうち辿りつくだろうということで探してみたら,cmds.cに internal_self_insert という関数があって,コメントでこいつの戻り値について「A value of 2 means this did things that call for an undo boundary.」とか書いてあります.よしよし.んで,これを呼び出して戻り値を使ってる keyboard.c の command_loop_1 を見ると・・・.
if (!nonundocount || nonundocount >= 20) { Fundo_boundary (); nonundocount = 0; } nonundocount++;
( ゜д゜)
(つд⊂)ゴシゴシ
(;゜д゜)
まさかの決め打ち.おそるべし FSF Emacs.ちなみにXEmacsの方も見てみたら,event-stream.c にそれっぽいのが書いてありました(ちゃんと確認してないんでもしかしたら違うかも).こっちの方がまだいいかな.
int magic_undo = 0; int magic_undo_count = 20;
[コメントを書く]
■uim.el 〜zmacs-region-stays
そんなわけで,uim.elをいじくってたら,ターミナル上で上げたXEmacs内での挙動がおかしくなってしまいました.C-spaceでマークして,カーソルを移動してM-wしようとすると,「どこも選択されてないよ」とエラーが出ます.あれー,今まではどうだったっけ・・・?
多分,FSF Emacsの方でいうdeactivate-mark 絡みと関連する問題だと思うんですが,XEmacsにはこの変数,無いんですよね.ていうかどこいじったのがきっかけで発生したのかさっぱりわからん・・・.
とりあえずどの変数を見ればいいのか,XEmacsとかdeactivate-markとか,その辺をキーワードにググってみたところ,emacs-w3mのログを発見しました.ぬぅっ・・・って読んでもよくわかんねー.ひとまず FSF Emacsと XEmacs とで挙動が逆ということなのか.
よくわかんないからemacs-w3mのソースを見てみることに.w3m-util.elのw3m-keep-region-activeってのがそれっぽいなぁ.あー,なるほど・・・.しかし,zmacs-region-stays って気持ち悪い変数名っすね(;´д`)
とりあえずこれを突っ込んでみたら回避できました.ありがとうございました.・・・ってこんなことばっかやってるからuim.elとuim-key.elはどんどんカオスになるんだよなぁ(;´д`).ちなみに,これは1.4.1でも出る模様.
[コメントを書く]
■uim.el 〜function-key-map
uim.elのキーマップ処理にも色々問題が.キーマップ眺めて,ソース眺めて,「あれ,この場合どうすんのが正しいんだ?」とリファレンスを読んで,今までfunction-key-mapの扱い方を微妙に間違えてたことを知りました.
たとえば,Emacs22だと,function-key-map には [M-return] がデフォルトで設定されてて,「(lookup-key function-key-map [M-return])」とやると 「[134217741]」 が返ってきます.なので,Altキーを押しながらEnterを押すと,まず「[134217741]」に変換されて,その上で 「[134217741] 」で global-map とかの探索が行われます.
ただ,デフォルトで 「[134217741]」 にはキーが設定されてないので,Alt+Enterで何もおきません.そこで,たとえば以下のような設定をしてやると,C-eを押したときと同じような動きになります.
(define-key global-map [134217741] `move-end-of-line)
まあ,ここまではいいんですが,ここで,以下のように,global-mapで M-return 自体にもコマンドを設定するとどうなるかといいますと・・・
(define-key global-map [M-return] `move-beginning-of-line)
入力されたキー列は,まず function-key-map で変換されることになるので,結局 「[134217741]」 になって move-end-of-line が実行される・・・と思ってたんですが,実は違いました.global-mapとかに同じキーバインドが設定されている場合は,function-key-map で変換されないそうで.この場合は move-beginning-of-line が走ります.uim.elは,これを知らず,この場合も move-end-of-line を走らせてました(´・ω・`).ああ,直さなきゃこれ・・・でも・・・なんかもう・・・
[コメントを書く]
2007年8月11日の日記を表示中
[コメントを書く]