2023年9月11日の日記の1番目の記事へのコメント

基板

CPS-A-01が起動直後に、どの状態になったことでバスを触ってくるのか調べるために、内部状態と関係する信号が出ていそうな112番ピンから116番ピンまでを観測してみることにしました。こんなときも秋月電子のピッチ変換基板が役立ちますw

CPS-A-01の信号を引き出し

信号を観測した結果、WSTOBJ信号が定常的に有効になっているということがわかりました (写真の波形の緑色)。どうやらCPS-A-01はCPUリセット解除前に、WSTOBJ状態になってメモリアクセスを引き起こしているようです。この状態は垂直5スキャンライン分を除いて、毎スキャンライン遷移するようです。

WSTOBJ (緑) が動きまくっていた

そしてもう一つ、大事なこともわかりました。これまで見てきた波形から、起動直後、データバスにデータが出てくるケースでも、データがまったく流れない隙間の時間帯が広く存在すると考えていたんですが、どうもこれは間違いだったようです。適当なロジアナの内部クロックではなく、きちんとCボードに供給されている16MHzのクロックを参照して波形を取ったところ、WSTOBJ信号は、起動直後から常にトグルし続けており、データ転送も60μ秒程度の間隔で常時発生していました。

実は大きな隙間時間なんてなかった

上の波形からもちょっとわかるかもしれませんが、隙間は16.6ミリ秒周期でわずかに300μ秒程度発生しているだけのようです。これはおそらく、CPS-A-01がWSTOBJ状態にならない5スキャンライン分の時間と思われます。これまで数十ミリ秒単位でデータバスに信号が流れない時間帯があるように見えていたのは、サンプリング周波数が100KHz程度と低すぎたことで周期的に信号を取りこぼすフェーズが現れ、それがデータが流れない時間帯のように見えていたということなのかもしれません。はぁ・・・。

で、改めてどうするか考えてみたんですが、これまでも、こんな状況の中、CPS-A-01のメモリアクセスを気にせずキーを書き込んだ場合、特に問題なくキーが書けていました。ということは、一瞬データが流れるくらいなら、セキュリティの書き換えに影響しないのかもしれません。そうだとすると、CPS-A-01がバスにデータを流すタイミングを避けながらキーを書き込めば、データの衝突を回避しつつキーを書き込める可能性がありそうです。これを狙ってみたいと思います。 (追記: 後々になって、これは誤解とわかりました。キー書き込み中、マザーボード側に起因するCLK信号のトグルが混ざると、それが一瞬でも起動しなくなるようです。衝突しながらも起動時キー書き込みが成功していたのは、PICの信号が出力に入りっぱなしになっていることで、衝突時にPIC側が勝っていたからだと推測されます)

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