2023年10月29日の日記の1番目の記事へのコメント
■基板
昨日、ワンダー3の画面の色がめちゃくちゃになったりしたのは、CPicS1上のメスコネクタで断線が起きていたのが原因でした。しかも複数ヶ所。いずれもコネクタの一番端のピンです。途中の配線までは導通していることが確認できたため、おそらくコネクタの裏に隠れたところで何か問題が起きているのでしょう。抜き差しを繰り返すことでストレスがかかるためですかね。
また、今回断線が見つかった一部のピンについては、はんだごてを当てたり、はんだを盛り足したりしても導通しなかったことから、断線自体ははんだクラックではない別の問題に起因しているものと考えられます。パッドと配線の間が切れたりしたのかもしれません。ちょうど切れたと推測されるピンは、端に位置している関係でパッド対してに真横から配線されているという特徴があります。もしかしたら、これのせいで、基板がたわんだ際に切れやすいのかも?
切れていると推測されるところについては、ひとまずジャンパ配線することで対処しましたが、将来的に基板の設計側で何かしら対策しないとまずそうですな。
あと、起動時キー書き込みがうまく行かなかったのは、パターンカットしたことで、本来プルダウンしておくべき4053の制御信号が浮いた状態になってしまっていたからでした。こちらは別途プルダウン抵抗を追加して対策。酔っ払った状態で作業するとダメですねw
では、改めて挑戦してみます・・・来た! 74HC00を使うことなく、74HC273を追加するだけで色化けを解消することができました!これは嬉しい。
順番が逆だろうという感じですが、波形を確認したら、見事に期待通りになっていました。オレンジがVBLANKで緑がHSYNC、茶色 (上から4つ目) がVBLANKと遅らせたHSYNCのAND、灰色 (上から5つ目)がそれをマルチプレクサで反転させたものになります。これでマゼンタのLUTEOE (上から3つ目) 信号を置き換えています。
ちなみに、マスク信号をHSYNCからどれだけ遅延させれば十分なのかの実験をしてみたところ、機材によって若干差があることがわかりました。1.25μ秒以下だと手持ちのどの機材もだめで、1.75μ秒にするとKVC液晶のアナログRGB入力(写真左)やFramemeisterは色化けが解消します。一方、RetroTINK-5X Proはこれでもまだだめで (写真右) 、2.25μsec遅らせてようやく解消となりました。74HC273と、Cボードから出ている2MHzのクロックを使うことで、最大で4μ秒程度までずらせるはずなので、マージンは結構できるんじゃないかと思うんですが、この辺、他の機材でどうなるかわからないのがちょっと心配なところですね。
ちなみにCPicS1の基板のリファインがまだ終わっていないというのに、AliExpressで頼んだ追加のコネクタや、新規に取り寄せた長めのピンヘッダなどが届いてしまいました。やばい、急がねばw
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