2023年10月19日から2023年10月15日までの日記を表示中
2023年10月19日 (木)
■基板
CPicS1で起動しない天地を喰らうII、よくよく観察してみると、操作には反応することがわかりました。ハングアップしているわけではなく、何らかの理由でキー情報が正しく書けていない状況のようです。その証拠に、CPicS1に元の天地を喰らうIIのCボードを乗せて、PICをつけずに電源をいれると普通に立ち上がります。マッスルボマーで出ていたような問題とは根本的に違うようです。
もしかして、今実験で使っている天地を喰らうII (921002版 (Ver.B))は、メジャーな921031版 (Ver.C)と違うレジスタ配置だったり・・・?まさかとは思いつつも念のため、ダンプしたROMをMAMEで動かしてみたところ、これが正解でした。Ver.Bは想定と全然違うレジスタにアクセスしていました。
どうやらVer.Bが期待するCボードのコンフィギュレーションは、921031版と異なり、ストIIダッシュやクイズ殿様の野望2などと同じ、電池なしのCボード (92631C-6) と同じもののようです。試しにPANG!3についていた 92631C-6 を載せてみたら、ROMを改変することなく絵が出ましたw
MAMEのコードをよく見ると、欧州版の921002や、アジア版の921005 も同様にストIIダッシュなどと同じコンフィギュレーションを要求するようです。知らなかった・・・。初期版と後期版でキーが違う感じなんですかね。
というわけで、起動時に書き込むキー情報を、天地を喰らうII用のものから、電池なし相当のものに変えてやったところ、あっさり起動してくれました。
正しいキーであっさり起動したのは、対CPS1.5のタイミング的な問題についてマッスルボマーで解消方法を確立できていたお陰ですね。逆に考えると、もし最初に天地IIで起動実験していたら、二重に起動しない要因があって大ハマリしていたということか・・・。危ないところでした。
2023年10月18日 (水)
■基板
昨日、あまりに配線が大変になりそうなので一旦断念したCPicS1のCボード側のコネクタの移動ですが、改めて落ち着いて確認してみたらコピペで楽に行けそうな気がしてきたのでやってみました。結果、何とか一通り配線することに成功。これでCPS1.5に入れた際に、92641C-1がケースカバーの柱の根元に干渉するリスクが減らせそうですw
あと、これまで、一部の限られた個体でしかCPicS1の動作を確認してこなかったため、リファインする前にもっと多くの基板でテストしておきたいところです。というわけで、ひとまず手近なところにあったワンダー3と天地を喰らうIIで確認してみました。
ワンダー3はあっさり動作。このサブボードはROMがCボードの近くにまでぎっしり実装されているため、CPicS1はメスコネクタで高さを出すか、オスコネクタのピンが飛び出さないようにカットするなどの対策をしないと干渉しちゃいますね。
一方、天地を食らうIIは、何とまったく起動してくれませんでした。電源を入れても画面が真っ暗なままです。マッスルボマーを彷彿とさせますね。うーん、何だこれは。
[コメントを書く]
2023年10月17日 (火)
■基板
CPicS1の基板のリファインに着手しました。とりあえずプルダウン抵抗用のパターンを4個分追加するのと、PICなどのICソケットの位置変更を実施。これで90631C-5装着時もCボードを外さずにPICだけつけ外しできるようになります。
あと、できることならCボード接続用のコネクタを左に1ピン分ずらしたいところなんですが、試しにずらしてみたら配線がひどいことになって収集がつかなくなったため断念しましたw
[コメントを書く]
2023年10月16日 (月)
■基板
昨日の考察を受けて、Bボードと4053の間にも4.7kΩのプルダウン抵抗を追加してみました。これまた苦しいw
普通に動きます。こっちを標準にしておくのが良いかな。
ここでふと魔が差して、この背の低い突起付きのメスコネクタ + 細ピンヘッダの組み合わせのCPicS1のピンヘッダの樹脂パーツを抜いてみることにw。先日のロープロファイルピンヘッダでは樹脂パーツの抜き取りが大変でしたが、こっちは普通にはんだ付けしていてもピンが緩んで抜けたりするくらいなので、簡単に抜けるのでは → キット化した際に標準手順に加えても大丈夫だったりするのでは・・・と思いまして。
というわけで早速挑戦。もちろんまったくスルッという感じではないですが、ピンが薄くて細い上に、1x20を2個並べて付けていることもあって、やはりこの前やったロープロファイルの樹脂パーツ抜きよりも圧倒的に楽ですw
あっという間に 8列分抜き終わりました。
前回同様、これをやると、92641C-1のPALがCPicS1のBボード側のメスコネクタのピンと干渉してしまいます。なので干渉する箇所をカット。
92641C-1を嵌めてみました。奥まで差し込むことができますね。ちょっと当たっているようにも見えますが、まあ、PALのパッケージ自体は絶縁体なので、万一カットしたところに接したとしても大丈夫なはずw
Cボード側のオスコネクタにボックス型を使ったもの (左) と比べると、92641C-1を搭載した状態で3mm近く下がりました。樹脂パーツ分の差ですね。すごい。
もちろん普通に動きます。
そして、さすがにここまでやると、上側の面のICソケットなどのピンが立った状態のCボードでもカバーが一切の浮き無しで閉まります。
どうしても高さを下げたい人向けの、最終手段としてはギリギリ使える感じかな。Cボードの抜き差しに弱くなりそうな気もしますが、CPS1.5なら滅多に抜き差ししないでしょうし。
この後は、CPicS1の基板修正で、PICの場所を変えても大丈夫か確認したりしてましたw
[コメントを書く]
2023年10月15日 (日)
■基板
CPicS1でマッスルボマーの起動時キー書き込みがうまくいかない問題、試作基板にロジアナ接続用の配線を色々追加して、起動時の波形を見てみました。
が、90631C-5で起動するときと92641C-1で起動しない時を見比べても、全然違いがわかりません。どちらも、キー書き込み完了後のマルチプレクサ切替時にデータバスにパルスっぽいのが出てるのは変わりないし・・・。
ひとまずキーが書けていないのか、それともキーは書けているけど別の問題で起動しないのかを切り分けるために、92641C-1 に再度電池をつけて電源を投入し (当然ゲームは起動しない)、電源を切って、CPicS1を外してCボードをBボードに直結して再度電源投入したところ、普通にゲームが起動しました。つまり、CPicS1による起動時キー書き込み自体はうまくいっていると言えそうです。
次に、Bボード直結で起動することを確認した92641C-1を、改めてCPicS1経由でBボードに接続し、PICを外して電源を投入したところ、ゲームは起動しませんでした。PICがないので起動時キー書き込みは行われず、マルチプレクサ (4053) はBボードとCボードの間をつなぐ設定になっているにも関わらず。
続いて、CPicS1の4053を外して、Bボードのデータバスのbit0/bit1とCボードのデータバスのbit0/bit1をそれぞれ直結させてみました。こうすると起動します。つまり、4053がデータバスの下位2bitを中継していることが問題の可能性が濃厚に。うーん、タイミング的な問題か?
CPicS1ありでも比較的高確率で起動する90631C-5を92641C-1と比べると、どちらもデータバスの信号は4.7kΩでプルダウンされているんですが、90631C-5の方は、これに加えてデータバスの先に74LS245がぶら下がっています (拡張IO用?)。これがあるお陰で電気的な特性が違ってるのかな。
信号のタイミング的な問題なら、プルダウン抵抗を減らすことで改善するかもしれません。ということで、4053とCボードの間に4.7kΩのプルダウン抵抗を追加してみました。これでbit0とbit1に関してはどちらも半分程度になるはずです。
これをやったところ、起動確率が大幅に改善しました。というか起動に失敗しなくなりました。電池を外しても同様。どうやらこれが改善の鍵だったようです。やった! 別のCPicS1基板でもこれで起動するようになりました。
早速評価用のCPicS1の個体に直接プルダウン抵抗を追加しました。場所が苦しいw
起動時キー書き込みとの組み合わせでも、安定して起動してくれます。良かった良かった。
この実験がうまく行った後で気がついたんですが、データバスは元々Bボード側でも4.7kΩでプルダウンされているんですよね。なので、BボードとCボードを組み合わせると、データバスのうち、bit0・bit1以外の信号線は全部2.35kΩでプルダウンされた状態になります。一方、bit0とbit1は、4053経由なので、Cボード側のプルダウン抵抗だけが反映されて4.7kΩということになります。このせいで、負荷に差が出て信号のタイミングが合わなくなっていた・・・ということなのかもしれません。
あれ、ということは、4053とBボードの間の接続にも4.7kΩのプルダウン抵抗を追加しておくとより安心・安全だったりするのかな?まあ、ともかく、変に長期化せずに対策が見つかって本当に良かったです。
ちなみに実験の途中で、4053を外してBボードとCボードを直結する設定にしたにも関わらず、マッスルボマーが起動しなくて結構焦ったんですが、原因は92641C-1に取り付けた電池ホルダーのバネが緩くなってしまっていて、電池が外れたような状態となっていたからでした。ホルダー自体を何度か付け外ししているのが悪いのかもしれませんが、今後は別のホルダーに変えたほうが良さそうですね。
[コメントを書く]
2023年10月19日から2023年10月15日までの日記を表示中
[コメントを書く]