2012年8月4日の日記の1番目の記事へのコメント
■SYSTEM24のアレ
何か今日もお仕事でした。帰りにまたお祭りの賑わいを見て・・・うっ(´;ω;`)・・・とかなったりはしませんでしたがw、帰宅と同時のタイミングでひげねこ堂からの荷物が届きましたよ。こちら。
ゴゴゴ・・・
SYSTEM24のメディアコンバーターキタ━━━━(゜∀゜)━━━━ッ!!
知らない人向けに説明しておくと、SYSTEM24というのはセガがその昔出していたアーケードゲームのシステム基板です。で、このSYSTEM24、何と一部のタイトルがフロッピーディスクで供給されており、しかもデモを回しているだけでも常にフロッピーを読み書きするという凶悪な仕様だったりします。
FDDのメディア自体は、本体でバックアップが取れるので、一応安泰と言えば安泰なんですが、ドライブの方は死んだら多分終わりです(その辺のAT互換機のドライブが使えるという話を聞いたこともありますが、実際どうなのかは未確認)。で、このたびひげねこ堂で売りに出されたこのメディアコンバーターは、フロッピーの中身をSDカードに吸い上げて、フロッピー代わりにSDカードを使ってゲームを動かすという代物になります。
いやー、正直、本当に商品化するところまで持っていくとは思いませんでしたよ・・・。ほんと恐れ入りました。
さて、前置きはこれくらいにして、早速このメディアコンバーターをボナンザブラザーズで試してみたいと思います。ボナンザブラザーズはFDとROMの両方を使って動くタイトルになります。写真には写っていませんが、基板の裏側にインタフェースボードとFDDが繋がっています。
最初にこの2個のBIOS ROMを、メディアコンバーター付属のROMに交換します。
EPR-12186の方をH24 BIOS 11 IC1に、EPR-12187の方をH24 BIOS 12 IC2にそれぞれ交換します。ちなみに、このROM、間隔が超狭いため、サンハヤトのROM抜きが非常に入りにくいです(ROMの挿し位置によっては入らないかも)。ご注意ください。
次に、ROMボードを外します。タイトルによってはこいつがないのもあるのかも。
どうでもいい話ですが、ROMボードの下から現れたシールの印刷によって、このボナンザのマザーボードが元々ラフレーサーのマザーボードだったことが発覚しましたw。
続いて、メディアコンバーターを用いてSDカードにフロッピーの中身を吸い上げる作業を行います。PCなどを用いてSDカードにダミーのファイルをコピーした上で、SDカードをメディアコンバーターのスロットに挿入します(ダミーファイルはサポートページで配付されているdummyfile.zipをダウンロードして展開することで得ることができます(単なる0埋めされた特定サイズのファイルですが・・・))。なお、付録のSDカードには最初からダミーファイルが入っているので、付録のSDカードに吸い出す場合は、コピーを行う必要はありません。
メディアコンバーターは、先ほどまでROMボードが装着されていたコネクタに取り付けます。その際、何もしないと基板がぐらつくので、付属のスペーサーを取り付けて安定させましょう。スペーサーは長いのが3本と短いのが4本付属しています。ここでは長い3本を使って固定します。
ROMボードは、後ほどメディアコンバーターの上側のコネクタに挿すことになるのですが、ひとまずフロッピーからデータを吸い上げる段階では不要(というか取り付けないことが推奨されている)なので、今は取り付けません。この時点では、マザーボードの裏側にフロッピードライブのインタフェースボードが、表側にメディアコンバーターが、それぞれ装着された状態となっています。
それでは電源を投入してみましょう。
きちんとROM交換ができていれば、こんな画面が出てくるはずです。
今回はディスクの中身をSDカードに吸い出したいので「Dump disk image」を選びます。
次に吸い出しタイプを選びます。どちらを選ぶかは、どのゲームを吸い出すかによって決まるようです(ディスクのフォーマットに依存?)。どちらを選べばよいかはマニュアルに書かれています。マニュアルによると、「Dump type #6」を選ぶ必要があるのは、ホットロッドと国内向けのスクランブルスピリッツだけみたいで、ボナンザブラザーズを含めた残りのタイトルは「Dump type #7」を選べばよいようです。
「Dump type #7」を選ぶと、フロッピーを入れて何か押せという指示がでるので、フロッピーをドライブに入れた上でボタンを押しましょう。
するとプログレスバーが表示され、吸い出しが始まります。ディスクのアクセス音がするはずです。ここは割とすぐ終わります(1分くらいかな?)
吸い出しが終わると、後処理が始まります。ここがマニュアルを見てもよくわからないところなのですが、どうも吸い出したデータにラベル情報を付加するための作業のようです。最初にゲーム名を聞かれます。
次にラベル番号を聞かれます。何を選んでもよいようです。
次にサフィックス(綴りが間違っている・・・)を聞かれます。バージョンか何かを表す値なのでしょうか。まあ、何を選んでも大丈夫みたいです。
そしてリビジョンを聞かれます。これも何を選んでもよいようです。
最後に「OK!」しておしまい。
無事ダンプが終わったようです。ふぅ。
それでは、続いてSDカードからゲームを起動してみましょう。基板の電源を落とした上で、マザーボードの裏側についているインタフェースボードを取り外します。
そして、前に取り外したROMボードを、メディアコンバーターの上に取り付けます。
今度は短いスペーサーを間に挟んで安定させています。ちなみに、ボナンザブラザーズの場合、スペーサーは余るようです。
ここまでできたら準備完了です。電源を投入すると、カウントダウンが始まります。
何もボタンを押さなければ、その後、ゲームがロードされて起動するはずです。
いやー、素晴らしい。
ちなみに、ゲームの中には、デモが回るたびにFDDに稼働情報とかのデータを書き戻す痛いやつがいるようなのですが、これをSDカードでやってしまうと、カードの寿命が無駄に縮まることになってしまいます。マニュアルによると、この辺気になる場合は、SDカードのライトプロテクトを有効にしておけば、実際に書き込まなくなるようです。ロケで動かす場合などではライトプロテクトを有効にしておくとよいのかもしれません。
そんなわけで、メディアコンバーターでした。いやー、凄いアイテムです、ほんと。次の製品にも大いに期待したいところですね。
あと、次回は、クイズ宿題を忘れましたでのFDレス化、FD1094のキー生成実験、オリジナルBIOSとのフォントの比較なんかをやってみようかと思っています。余裕があればフォントの差し替えとかも・・・? まあ、次回がいつになるのかはよくわかりませんが、お楽しみにー。
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